歩行時や階段昇降時の膝の痛みで受診されることが多い疾患です。
日本人の場合、多くは膝の内側の軟骨のすり減りから始まることが多いため、膝の内側の痛みを訴えられることも特徴です。
レントゲン写真のみでの診断も可能ですが、痛みが強い場合や関節の中に水がよくたまる方にはMRIで精密検査を行っております。
鎮痛薬や外用薬による治療と膝周辺の筋肉の強化・可動域訓練などのリハビリを基本とし、症状に応じて膝の関節の中にヒアルロン酸という滑りを良くする薬を注射して治療を行います。
腰痛や歩行時の足のだるさや痛みで受診さることが多い疾患です。
歩行していると足が痛くなったりしびれたりするため、休むとまた歩けるようになるのが特徴です。
腰の神経の通り道が年齢とともに狭くなることにより症状が出現します。
腰椎のレントゲン写真で推測可能な場合もありますが、確定診断のためにMRIの撮影を行い、神経の通り道が狭くなっていることを確認しております。
脊髄の血流をよくする薬や神経痛を抑える薬による内服加療とストレッチやマッサージなどのリハビリを組み合わせて治療します。
女性の方は閉経すると程度の差はあれ、骨粗鬆症になる可能性があります。
骨粗鬆症に自覚症状はありませんが、転んだときなどに背骨や股関節の骨折を起こして手術が必要になったり、最悪寝たきりになったりするため、症状がなくても判明した時点で治療が必要です。
当院ではデキサ法という骨密度測定法を用いてより正確に測定を行っております。
骨密度、これまでの骨折の有無、年齢などによって治療方針を決定いたします。
小学校高学年、中学生くらいの野球少年に多く生じ、投球時の肘の痛みや肩の痛みで受診されます。
多くの場合は、投球フォームの悪さや、投げすぎが原因となります。
当院ではレントゲン検査、超音波検査により診断を行い、必要に応じてMRIを追加で行っております。
診断がついた場合、投球を一定期間中止し、痛みが治まってから当院の理学療法士の指導の元、徐々に投球を再開していくこととなります。
安静とその後のリハビリによる投球フォームの改善により改善が見込めるため、早期に受診していただくことが大切になります。
手や腕の痛み、箸が使えない、ボタンがしめられないなどの症状で受診される方が多い疾患です。
首の骨の間にある椎間板というクッション材が飛び出して、首の神経の通り道を圧迫することで症状が起こります。
レントゲン検査では、骨しか見ることが出来ないため、診察でこの疾患が疑わしい方にはMRI撮影をすすめております。
MRIであれば、椎間板や神経の通り道の評価が可能となります。
頸椎椎間板ヘルニアは手術を行わない保存療法が基本となります。
鎮痛薬や神経痛を抑える薬を内服し、頸椎索引などのリハビリを行っていただいて治療を行います。
足のしびれや痛み、腰痛などの症状で受診されることが多い疾患です。
腰の骨の間にある椎間板というクッション材が飛び出して、腰の神経の通り道を圧迫することで症状が起こります。
頸椎椎間板ヘルニアと同じく、レントゲン検査では骨しか見ることが出来ないため、疑わしい方にはMRI撮影をすすめております。
腰椎椎間板ヘルニアの治療も手術を行わない保存療法が基本となります。
鎮痛薬や神経痛を抑える薬を内服し、腰椎索引などのリハビリを行っていただいて治療を行います。
手指や足指の関節の腫れや痛み、こわばり感で受診されることが多い疾患です。
女性の方に多く起こり、確実な原因はわかっていないのが現状です。
ご家族に関節リウマチの方がいるなど、家族歴がある場合もあります。
放置すると関節の変形が進むため、早期に診断をすることが重要です。
当院ではレントゲン検査、採血を行って診断するとともに、関節の超音波検査を行って関節リウマチの状態の評価を行っております。
関節リウマチと診断した場合には、消炎鎮痛薬や抗リウマチ薬を使用して関節リウマチの進行を抑制します。
近年日本でも広がりつつある概念になります。
日本の整形外科ではレントゲンやMRIで視覚的に評価可能な骨、関節、神経に痛みの原因を求める傾向にありました。
しかし、レントゲンやMRIでは異常がないにも関わらず、痛みやしびれを訴える方が多くいらっしゃいます。
そのような方の痛みには筋肉の血流不良やその結果起こる硬さが原因と考えられる場合もあります。
肩こりや腰痛、頸椎椎間板ヘルニア・腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症と診断されたにも関わらず治らない手足の痛みやしびれはこれが原因である可能性もあります。
そのような場合にはトリガーポイント注射という注射を筋肉に行って硬さを取って血行を促進し、同時にリハビリを行って筋肉のこりをほぐしていくことで改善を期待することができます。